三重板金工業のよもやま話~築20年を過ぎたら要注意!?~

皆さんこんにちは。

三重板金工業の更新担当の中西です。

 

~築20年を過ぎたら要注意!?~

 

 

最近こんなお悩みをよく聞きます。

「外壁は塗り替えたけど、屋根はほとんど見ていない…」
「リフォーム会社に“棟板金が危ない”と言われたけど、本当に必要?」

屋根は“見えない場所”だからこそ、つい後回しになりがち。
ですが、築20年前後を迎えたお家では、屋根板金の劣化が一気に進んでいるケースも少なくありません。

今回は、

  • 屋根板金リフォームの「サイン」

  • 実際の工事事例

  • 業者選びで失敗しないポイント

を中心に、少し踏み込んでお話ししていきます💡


1. こんな症状が出たら、屋根板金要チェック👀

まずは、屋根に“そろそろ限界サイン”が出始めている代表的なケースを紹介します。

☑ 強風のあとから「カタカタ」「バタバタ」と音がする

屋根の上から、風の日だけ聞こえる謎の音…
その正体は、棟板金が浮いてバタついている音かもしれません。

釘が抜けかけていたり、貫板が痩せて固定力が落ちていることが考えられます。
この状態を放っておくと、台風のときに板金ごと飛ばされるリスクも⚠️


☑ 雨漏りはしていないけれど、天井に薄いシミが…💧

「まだポタポタ落ちてはこないけれど、なんとなく天井の一部が黄ばんでいる」
そんな場合、谷板金や屋根の取り合い部分から少しずつ水が入り始めている可能性があります。

本格的な雨漏りになる前に、

  • 谷板金のサビ・穴あき

  • シーリングの劣化

  • 板金の重ね部分の不具合

などをチェックしておくことが大切です。


☑ 外から見ると、棟板金が波打って見える📸

道路や少し離れた場所から屋根を眺めたとき、
棟のラインが「ピシッ」としておらず、部分的に波打って見えることがあります。

これは、

  • 釘が抜けて板金が浮いている

  • 下地の木が痩せている・腐っている

  • 板金そのものが変形している

サインかもしれません。
外からでも分かるくらいなら、近くで見るとかなり傷んでいることも多いです😢


2. 実際のリフォーム事例ストーリー📖

ここでは、実際によくあるパターンをイメージしやすいように、
「築25年のスレート屋根のお家」のストーリーでご紹介します。


◆ ご相談のきっかけ

ある日、お客様からこんなご相談がありました。

「外壁塗装を検討しているんですが、塗装会社さんから
“屋根の棟板金もそろそろ交換したほうがいいですよ”と言われて…
本当に必要なのか見てほしいんです。」

現地に伺い、屋根に上がってみると…

  • 棟板金の釘があちこちで浮いている

  • 板金自体が少し反って、継ぎ目に隙間がある

  • 貫板も一部で黒く変色し、指で押すと柔らかい

という状態でした。

「今すぐ雨漏りしているわけではないけれど、あと数年放置していたら危なかったかもしれない」というレベルです。


◆ ご提案内容

お客様のご希望(外壁塗装のタイミングに合わせたい・予算感など)も伺いながら、次のようなご提案をしました。

  • 棟板金をすべて撤去して、新しい棟板金へ交換

  • 貫板は腐りにくい樹脂製のものに変更

  • 板金の色は、外壁とバランスを見てダークブラウンを採用

  • 谷板金部分はサビも出ていたため、こちらも同時に交換

「どうせ足場をかけるなら、気になるところは一緒にやってしまいたい」ということで、
外壁塗装+屋根板金工事のセットリフォームになりました😊


◆ 工事中の様子と、お客様の声

工事中は、屋根に上がる前に毎回、

  • 周囲に釘などが落ちないようシートを敷く

  • 作業終了時に金属片の掃除・磁石による確認

などを行い、安全に配慮しながら進めていきました🧹

完了後、ビフォー・アフターの写真をお見せすると、お客様からは、

「こんなに釘が浮いていたなんて知らなかった…」
「板金の色も変わって、屋根の印象がスッキリしましたね!」

といったお声をいただきました✨


3. 屋根板金リフォームのタイミング⌛

では、実際どのくらいのタイミングで屋根板金工事を考えれば良いのでしょうか?

⏱ 一つの目安は「築20〜25年」

  • スレート屋根

  • コロニアル屋根

  • 金属屋根

いずれの場合も、20年を超えてくると、釘・ビス・貫板の劣化が出てくる時期です。

特に、

  • 海沿い地域(サビやすい)

  • 風が強い地域

  • 雪が多い地域

では、もう少し早めに状態を確認しておくと安心です。


⏱ 外壁塗装とセットで考えるのもおすすめ🎨

屋根板金の点検・工事は、基本的に足場が必要です。
外壁塗装やシーリング工事などと同じタイミングで行うことで、

  • 足場代を一度にまとめられる

  • 色決めやデザインをトータルで考えられる

  • 工事期間が一度で済む

といったメリットがあります👍


4. 屋根板金リフォーム業者選びのポイント✅

「どこに頼めばいいのか分からない…」という方は、次のポイントをチェックしてみてください。

① 屋根に実際に上がって点検してくれるか

写真やドローンだけでは分からない細かな部分もあります。
もちろん安全面の配慮も大切ですが、必要に応じて屋根に上がって直接確認してくれるかは重要です。

② 症状と工事内容の説明が分かりやすいか🗣

  • どこがどう傷んでいるのか

  • どの工事をすれば、どんな効果があるのか

  • 他に選択肢はないのか

これらを、専門用語ばかりでなく、写真やイラストを交えて説明してくれるかを見てみましょう。

③ 見積もりがざっくり「一式」だけになっていないか💴

  • 棟板金のメートル数

  • 谷板金の交換有無

  • 下地の交換の有無

  • 足場費用

  • 廃材処分費

などが、ある程度内訳として分かる見積もりだと安心です。

④ アフターフォロー・保証はどうなっているか🛡

工事後に、

  • 「何かあったときの連絡先」

  • 「保証期間」

  • 「点検のタイミング」

などをきちんと案内してくれる業者は、その後のお付き合いも含めて信頼しやすいと思います😊


5. よくある質問Q&A 🙋‍♀️🙋‍♂️

Q. 屋根板金工事だけでもお願いできますか?
➡ もちろん可能です!
外壁塗装とセットでなくても、棟板金だけ・谷板金だけの工事もよくあります。

Q. 雨漏りしていないのに、工事する意味はありますか?
➡ 「雨漏りしてから」だと、天井や壁、断熱材まで傷んでしまい、結果として大掛かり&高額な工事になってしまうことも。
雨漏り“予防”の意味でも、早めのメンテナンスは大きな意味があります💡

Q. 工事中、家の中で普通に生活できますか?
➡ はい、多くの場合は普段通りお過ごしいただけます。
ただし、日中は屋根の上での作業音が出ることもあるため、在宅ワークや小さなお子様がいらっしゃる場合は、事前にスケジュールを共有させていただいています📆


6. まとめ:屋根板金は「見えないからこそ、気にかけたい」部分✨

  • 築20年を過ぎたら、屋根板金の点検を一度検討してみるのがおすすめ

  • 「音」「見た目の違和感」「天井のうっすらシミ」は、早めのサインかも👀

  • 外壁塗装と一緒に見直すことで、コストも手間も節約できる

  • 業者選びでは、説明の分かりやすさ・見積もりの明瞭さ・アフター体制をチェック✅

「うちの屋根、そろそろ見てもらったほうがいいのかな?」
そんなふとした不安が出てきたタイミングが、点検のベストタイミングかもしれません😊

私たちも、
“雨の日も安心して過ごせるお家”を守るお手伝いができれば嬉しいです🏠🌈
気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね📩✨

 

三重板金工業のよもやま話~雨漏りから家を守る!~

皆さんこんにちは。

三重板金工業の更新担当の中西です。

 

~雨漏りから家を守る!~

 

「そろそろ屋根のメンテナンスをした方がいいと言われたけど、正直よく分からない…」
「板金って聞いたことはあるけど、瓦やスレートと何が違うの?」

そんな疑問をお持ちの方に向けて、今回は屋根板金工事の基本を、できるだけやさしく、そして少し“現場目線”も交えながらお話しします


1. そもそも「屋根板金」ってなに?

「板金」と聞くと、工場で金属を曲げたり切ったりしているイメージを持つ方が多いかもしれません。
屋根板金とは、薄い金属板(主にガルバリウム鋼板や亜鉛メッキ鋼板など)を加工して、屋根や建物の一部を守る役割を持つ建材のことです。

屋根板金が使われる主な場所は…

  • 金属屋根そのもの(いわゆる“板金屋根”)

  • 棟板金(屋根の頂点部分を覆う金属)

  • 谷板金(屋根の“谷”になっている部分)

  • 雨押え板金(外壁と屋根の取り合い部分)

  • 破風板金・笠木板金(屋根の端や手すりの上など)

などなど、実はお住まいのあちこちに使われているんです
普段あまり意識されませんが、雨・風・雪・紫外線から建物を守る、影の立役者といっても過言ではありません。


2. 屋根板金工事が重要な理由⚠️

屋根板金は、劣化したり、強風で浮いたり・飛んだりすることで、次のようなトラブルにつながります。

  • 雨漏りが発生する

  • 釘やビスが抜けて、板金がバタつく・異音がする

  • 台風時に板金がめくれて飛散し、周囲の家や車に被害が出る

  • 放置した結果、屋根材や下地まで傷んでしまう

特に「棟板金」は、屋根の頂上部分にあり、風の影響を最も受けやすい箇所です。
見た目には少し浮いているだけでも、内部の木下地が腐っていたり、釘が効いていなかったりすることも多く、早めの点検・補修がとても大切になります


3. 屋根板金工事の種類と特徴️

屋根板金工事と一口にいっても、いろいろな内容があります。
ここでは、代表的なものをいくつかご紹介します。

① 棟板金の交換工事

もっともご相談が多いのが、この「棟板金の交換」です。

よくある症状

  • 風が強い日に「バタバタ」という音がする

  • 屋根の頂点部分の金属が浮いている・曲がっている

  • 釘が抜けて、錆びている

こうした場合、板金を外してみると、中の木下地(貫板)が腐ってスカスカ…なんてことも珍しくありません

主な工事の流れ

  1. 既存の棟板金を取り外す

  2. 古い貫板を撤去し、新しい樹脂製や防腐処理された貫板を設置

  3. 新しい棟板金を被せ、ビスでしっかり固定

  4. 継ぎ目やビス頭をシーリング処理して防水

昔は「釘で打つ」のが一般的でしたが、今は抜けにくいビス止めが主流です


② 谷板金の交換工事 ⛰️

屋根どうしがぶつかって“谷”になっている部分には、水が集中して流れます。
ここに敷かれているのが「谷板金」。

ここが傷むと…

  • 集中的に雨水が流れる=穴があくと一気に雨漏り

  • 雨染みや天井クロスの膨れの原因に

という、とても重要な部分です。

スレート屋根や瓦屋根の場合でも、谷部分だけ板金になっていることが多く、
「屋根材はまだ大丈夫だけど、谷板金だけ交換」という工事もよく行われます


③ 屋根の葺き替え・カバー工法としての板金屋根

屋根全体が老朽化している場合には、

  • 既存の屋根を撤去して、下地からやり直す「葺き替え」

  • 既存の屋根の上から新しい金属屋根をかぶせる「カバー工法」

といった選択肢も出てきます。

ガルバリウム鋼板などの軽量な屋根材は、

  • 建物への負担が少ない

  • 耐久性・耐候性が高い

  • 形状がシンプルで、雪が滑り落ちやすい

といったメリットがあり、近年とても人気です✨


4. 屋根板金工事の流れをイメージしてみよう

ここでは、棟板金交換を例に、工事の流れをイメージしやすくお伝えします。

① 現地調査・お見積り

まずは屋根の状態をチェックします。
ドローンや高所作業車を使うこともあれば、実際に屋根に上がって細かく確認することもあります。

  • 板金の浮き・変形・サビ

  • 釘・ビスの状態

  • 周りの屋根材や下地の傷み具合

などを総合的に見たうえで、必要な工事内容と費用感をご説明します

② 近隣へのご挨拶・安全対策

屋根工事は、

  • 音が出る

  • 材料の搬入・搬出がある

  • 落下物がないよう細心の注意が必要

といった理由から、近隣への配慮と安全対策が欠かせません。

事前にご挨拶まわりをしたり、
足場や安全ネットを設置して、作業環境を整えます

③ 既存板金の撤去・下地の確認

古い棟板金を剥がし、内部の貫板の状態を確認します。
ここで腐食・割れが見つかった場合は、新しい材料へ交換。

「板金だけ変えても、中がボロボロでは意味がない」
…というのが、現場職人としての本音です
見えない部分こそ、しっかりと手を入れておきたいところです。

④ 新しい板金の取り付け

現場の形状に合わせて板金を加工し、

  • 貫板にビスでしっかり固定

  • 継ぎ目部分の重ね幅を確保

  • 必要な箇所にシーリング処理

などを行いながら取り付けていきます。
金属ですから、風向きや雨の流れも考慮した納まりがとても大切です。

⑤ 最終確認・片付け・お引き渡し

最後に、

  • ビスの締め忘れがないか

  • シーリングの打ち忘れがないか

  • 周囲にゴミや釘などの落下物がないか

といったチェックを行い、お客様にも屋根の写真をお見せしながらご説明します

「普段見えない場所だからこそ、写真でしっかり確認したい」という方はとても多いので、
私たちもビフォー・アフターの写真を残すようにしています✨


5. 屋根板金を長持ちさせるポイント

せっかく工事をしたなら、できるだけ長く良い状態を保ちたいですよね。
そのために、お客様にもぜひ意識していただきたいポイントがあります。

  • 目安として5〜10年に一度は点検

  • 台風や大雪の後は、異音や見た目の変化に注意

  • サビを放置しない(小さなうちに補修すれば費用も最小限)

  • 外壁塗装のタイミングに合わせて屋根も一緒にチェック

「何か変だな?」と感じたときは、早めにご相談いただくことで、
小さな補修で済ませられることも多くあります。


6. まとめ✨

  • 屋根板金は、棟・谷・端部など、建物を水から守る大切な部分

  • 劣化や浮き・サビを放置すると、雨漏りや飛散事故の原因に⚠️

  • 棟板金・谷板金の交換、屋根全体の板金カバーなど、状態に合わせた工事が必要

  • 定期点検と早めのメンテナンスが、結果的には一番の節約に

「うちの屋根、大丈夫かな?」
「そろそろ築20年なんだけど、何かした方がいい?」

そんな不安が少しでもよぎったら、
一度プロの目でチェックしてみてはいかがでしょうか?

私たちも、安心して長く住めるお家づくりのお手伝いができれば嬉しいです✨

 

 

三重板金工業のよもやま話~屋根の上のプロフェッショナル~

皆さんこんにちは。

三重板金工業の更新担当の中西です。

 

~屋根の上のプロフェッショナル~

 

🏗️屋根の上で生まれる“手仕事の芸術”

屋根板金工事の現場では、
金属の板を一枚ずつ手で切り、曲げ、加工して取り付けます✂️✨
その作業はまるで“金属の折り紙”。
見た目の美しさと機能性の両方を追求する職人技です🎨

強風の音も、雨の流れも、すべてを計算して仕上げる。
まさに屋根の上のエンジニアなんです💡


🔥過酷だけどカッコいい!現場のリアル

屋根の上は、夏は灼熱🌞、冬は極寒❄️。
それでも、空の下で黙々と作業する姿には“職人の誇り”が光ります✨

「雨が降っても、この家は大丈夫だ」
そう思える瞬間が、最高のやりがいなんです😊🌈

重い工具を持ち、金属を叩き、ピタッと納める——
その一つひとつの工程に熟練の技と集中力が詰まっています💪


⚙️技術の進化で広がる未来

近年では、ガルバリウム鋼板や断熱パネルなど
軽くて高性能な素材が増え、省エネ住宅にも対応できるようになりました🏡🌿

また、ドローン点検3D設計など最新技術を取り入れる企業も増え、
“屋根職人=デジタル時代の技術者”へと進化しています🤖📏


💬こんな人にピッタリ!

  • 手を動かすのが好きな人👋

  • 細かい作業に集中できる人🧠

  • 高所でもワクワクできる人⛰️

  • チームで達成感を味わいたい人🤝

屋根板金工事は、「技術」と「体力」と「情熱」がそろった人にこそ向いている仕事🔥✨


🛠️まとめ:屋根の上から、暮らしを支える

屋根板金職人は、家の安全と美しさを両立させるプロフェッショナル。
見上げた屋根の上には、必ず誰かの努力と技術が詰まっています。

今日も誰かの暮らしを守るために。
屋根板金の世界は、空に一番近い“誇りの仕事”です☀️👷‍♀️

 

 

三重板金工業のよもやま話~雨にも風にも負けない!~

皆さんこんにちは。

三重板金工業の更新担当の中西です。

 

~雨にも風にも負けない!~

 

☔屋根板金工事ってなに?

「屋根板金(いたがね)工事」とは、
屋根の“金属部分”を加工・取り付けて、雨水や風から建物を守る工事のことです🏗️✨

実は屋根の上には、雨どいや棟(むね)・谷(たに)など、
水の流れをコントロールする“板金のパーツ”がたくさんあります。
その一つひとつを手作業で調整・加工するのが屋根板金職人の仕事なんです👷‍♂️💪


⚒️どんな素材を使うの?

屋根板金に使われる金属は主に👇

  • ガルバリウム鋼板(サビに強くて軽い!)

  • ステンレス(耐久性抜群✨)

  • 銅板(見た目も美しく、高級感あり🏡)

これらの金属を現場でミリ単位に加工し、
建物にぴったり合うよう取り付けていきます。

まさに“金属の仕立て屋”とも呼べる繊細な仕事なんです🧰✨


🌦️屋根板金の役割

  • 雨漏りを防ぐ☔

  • 台風や雪から屋根を守る💨❄️

  • 建物の耐久性アップ💪

  • 外観を美しく仕上げる✨

たった数ミリのズレでも雨が入り込むことがあるため、
「精度」がすべてのカギ🔑!
その高い技術が、家の寿命を大きく左右するんです。


🌈まとめ:住まいを陰で守る“屋根の番人”🛠️

屋根板金工事は、目立たないけれどなくてはならない仕事。
雨の日も風の日も、家を守るのはこの職人たちの技術です✨

「家族の暮らしを、見えない場所で守る」
——それが屋根板金職人の誇りなんです🏠💪

 

 

三重板金工業のよもやま話~“やりがい”~

皆さんこんにちは。

三重板金工業の更新担当の中西です。

 

~“やりがい”~

 

1|いま強い“ニーズ”はここにある

  1. 省エネ・断熱アップ
    内外装リフォームと同時に「内窓+屋根通気+遮熱・断熱材」を求める声が急増。夏の小屋裏温度を下げ、冬の放熱を抑える提案が評価されます。

  2. 耐風・防災の強化
    台風・線状降水帯への備えとして、ビス径・ピッチ・座金まで設計値で提示できる会社が選ばれる時代。

  3. メンテ性(ライフサイクルコスト)
    高耐食鋼板や再塗装計画、役物先行交換、部分カバー工法など「長く安心」を求める顧客が増加。

  4. 太陽光との一体化
    架台貫通部の雨仕舞い・ブチル止水・下葺きの二重化など、“載せる前提”の屋根納まりが標準に。

  5. デザイン・軽量化
    立平フラットや横葺きのシャープな見付け、軽量化による耐震性向上まで含めた総合提案。

  6. 点検・可視化
    ドローン点検/赤外線サーモによる予防保全レポートのニーズが法人・戸建て双方で拡大。


2|顧客タイプ別の“刺さる提案”

  • 戸建て施主
    「夏の暑さ・冬の寒さ・雨音・結露・外観」をセットで改善。
    :「内窓+屋根通気+高耐食鋼板+遮音下地」で“体感の差”を数値と体験談で提示。

  • 工場・倉庫
    昼間温度・雨漏り停止・工場稼働を止めない工程計画。
    :折板+断熱パネル+局所遮熱塗装/稼働時間外のゾーニング施工。

  • 管理会社・法人
    年間修繕計画とLCC、法令点検・保険連動までワンストップ。
    :年1回ドローン点検+写真台帳+リスクマップの提出。


3|“選ばれる会社”の5つの型(そのまま使える)

  1. 3プラン提示:ベーシック/スタンダード/プレミア(素材・塗膜・保証・再塗装年)

  2. 雨仕舞い図の見える化:棟・ケラバ・谷・立上りの一次止水+二次止水+排水経路を図解で提示

  3. 数値の約束:ビス本数・ピッチ・ハゼ高・通気断面を“仕様書で”

  4. 施工記録の提出:墨出し・トルク・出来形・止水ディテールを写真台帳で納品

  5. アフターの定例化:半年・1年・以降毎年点検のスケジュールを契約時に確定


4|現場の“やりがい”ベスト7

  1. 雨が止む瞬間に立ち会える
    しつこい漏水がピタッと止まり、お客様の表情が変わる。職人冥利に尽きる瞬間。

  2. “見えない品質”を積み上げる誇り
    役物の重ね・シールの押さえ・下葺きの通し…仕上がると隠れる工程に魂を込める。

  3. 段取り力が結果を左右
    天候、搬入、荷揚げ、近隣配慮――全部がうまくハマった日の現場は気持ちいい。

  4. 若手が“雨の動き”を理解した瞬間
    水の流路を想像し、納まりを組み上げられるようになると一人前。育成の手応えが大きい。

  5. 意匠が街並みに残る
    立平の通りが出た屋根は遠目でも美しい。自分の仕事が長く景色になる。

  6. 軽量化で安全・耐震に貢献
    家の揺れが変わった、ヒートショックが減った等“暮らしの実感”を守れる。

  7. チームワークの醍醐味
    成形・荷揚げ・葺き・役物・シール・検査…呼吸が合うほど仕上がりが上がる。


5|KPIと品質チェック(小〜中規模会社向け)

  • 営業KPI:成約率25〜40%/平均粗利率○%/点検→案件化率/紹介比率30%以上

  • 施工KPI:工期遵守率/手直し率/雨漏り再発率(0〜1%台)/写真台帳提出率100%

  • 品質チェック

    • 下葺き:重ね代・立上り・貫通部の補強パッチ

    • 締結:ビス径・座金・ピッチ・トルク管理

    • 役物:棟包み芯・ケラバの見付け・谷樋断面

    • 通気:軒先吸気・棟排気の連続性

    • 最終:散水or通水テスト/シーリングの三角仕上げ


6|“価格競争”を避ける差別化ポイント

  • LCC比較表:初期費用+再塗装+部位交換+想定修繕を10〜20年で年額化

  • 環境値の提示:夏季小屋裏温度・空調負荷の推定減少を提示(簡易モデルでもOK)

  • 太陽光前提の納まり:将来穴を開けないための“受け”を先仕込み

  • 高腐食環境の標準仕様:沿岸・工場は高耐食鋼板+絶縁テープ+ボルトキャップを“標準”に

  • 点検サブスク:年1回ドローン点検+レポート+小補修を定額で


7|安全とコンプライアンス(やりがいの土台)

  • フルハーネス・親綱・開口部先行養生の徹底

  • 熱中症・感電・墜落の日次ミーティング

  • 石綿含有建材の事前調査と届出/粉じん・騒音の近隣配慮計画

  • 写真台帳と施工体制台帳の整備(信頼の見える化)


8|採用・育成で伝えたい“仕事の魅力”

  • “雨の理(ことわり)”を学べる:目に見えない法則を手で組む知的な仕事

  • スキルの伸びが可視化:1年で役物名→3年で納まり設計→5年で現場管理へ

  • 資格の相乗効果:施工管理、職長、安全衛生、ドローン、赤外線診断などキャリアの幅が広い

  • 地域に誇れる:家・工場・学校…自分の仕事が何十年も街を守る


9|そのまま使える“提案トーク”サンプル ️

「屋根材そのものより納まりが家の寿命を決めます。
軒先・棟・谷・立上り・貫通部の一次止水+二次止水+排水経路をセットで設計し、
工事後は写真台帳で見えない品質までお渡しします。
さらに年1回の点検で長く安心をサポートします。」


10|まとめ ✨

ニーズは「省エネ」「防災」「メンテ性」「太陽光一体」「デザイン」。
やりがいは「雨仕舞いを極める達成感」「街に残る意匠」「暮らしを守る誇り」「チームで作る手応え」。

今日できる一歩は――

  • 3プラン&LCCの提案フォーマットを整える、

  • 写真台帳テンプレを共通化する、

  • 年1回の点検サブスクを商品化する。

小さな仕組み化が口コミを生み、地域で**“あの会社なら安心”**を積み上げます️

 

 

三重板金工業のよもやま話~“変遷”~

皆さんこんにちは。

三重板金工業の更新担当の中西です。

 

~“変遷”~

 

1|序章:屋根は「雨を防ぐ」から「暮らしを最適化する」へ

屋根板金の使命は、雨仕舞いと耐風・耐雪・耐久の確保。近年はそれに省エネ・太陽光発電・意匠・メンテ性が加わり、**“一次防水+二次防水+熱環境”**を統合する総合工事へ発展しました。


2|黎明期〜昭和前期:銅・ブリキ・杉皮からアスファルトルーフィングへ ⛏️

  • 素材:銅板・亜鉛めっき鋼板(ブリキ)・トタンが主流。

  • 下葺き:杉皮や和紙からアスファルトルーフィングへ。

  • 葺き方瓦棒葺きが全国で普及。加工しやすく軽量で、木造との相性が良いのが強み。

  • 課題:防錆・継手部の劣化、結露対策の不足。


3|高度成長期〜昭和後期:トタン全盛と標準化 📈

  • 折板屋根が工場・倉庫に爆発的に普及。大スパン・短工期を実現。

  • 役物標準化:棟包み・ケラバ・水切り・谷樋・雨押えなど、納まり図が一般化。

  • 施工管理:釘・傘釘・ナット留め中心。耐風設計はまだ経験則の領域が多い時代。

  • 課題:沿岸部の赤錆、経年での塗り替えサイクル短さ


4|平成前期:ガルバリウムと改質アスファルトで長寿命化へ 🧪

  • 素材革命ガルバリウム鋼板の普及で耐食性が大幅向上。フッ素樹脂塗装で褪色も低減。

  • 下葺き改質アスファルトルーフィングや粘着系シートが一般化し、二次防水が強化。

  • ディテール:**立平葺き(ハゼ締め)**が雨仕舞いと意匠で評価。

  • 安全:フルハーネス・仮設足場の整備が進み、墜落災害対策が制度化。


5|平成後期:耐風・耐震ニーズの高まり、意匠の多様化 🌪️

  • 台風被害の教訓から、ビスの引抜・ピッチ・座金の設計が厳格化。

  • 軽量化=耐震:金属屋根は瓦に比べ軽量で、屋根の重量軽減による耐震性向上が提案の切り札に。

  • 断熱:通気層・遮熱材・高断熱下地の組み合わせで夏涼しく冬暖かい屋根へ。

  • 意匠:フラットリブ、横葺きのシャープな見付けハゼを見せない納まりが人気。


6|令和:エネルギー・DX・カーボンニュートラル時代へ ⚡📱

  • 太陽光との一体化:架台ビスの貫通部に防水ブーツ・ブチル系の止水を併用、雨仕舞いの設計段階から統合

  • 高耐食鋼板(例:SGL系)やZAM系で沿岸・積雪地でも長寿命化。

  • DXドローン点検赤外線サーモで漏水起点の予測、BIM/CIMで納まり干渉チェック。

  • サステナブル:再塗装延命・役物交換・部分カバー工法で廃材抑制。LCC(ライフサイクルコスト)提案が主流に。


7|葺き方の変遷と“雨仕舞い”の思想 💧

時代 代表葺き方 強み 主要課題
昭和 瓦棒葺き 施工性・軽量 継手部の錆・止水ディテール
平成 立平葺き/横葺き 雨仕舞い・意匠 ハゼ部の施工品質管理
令和 立平フラット/折板ハゼ高耐食 耐風・長寿命・太陽光親和 付帯部の熱伸び/異種金属接触

ポイント:屋根は“表面材”より納まり(役物)で寿命が決まる。軒先・ケラバ・棟・谷・立上り・貫通部の一次止水+二次止水+排水経路を“重ね”で設計するのが近代板金の考え方です。


8|二次防水の進化:下葺き材が屋根寿命を左右する 🧻

  • 旧来:15kgルーフィング中心 → 現代:改質アスファルト・粘着・高耐久フェルト。

  • 粘着系はタッカー穴が自己修復しやすく、下地合板の動きに追従

  • 通気工法:野地合板の含水率管理+軒先吸気・棟排気で結露を抑制。


9|耐風・耐雪・耐火:地域仕様の標準化 🗺️

  • 海沿い:高耐食鋼板+絶縁テープで異種金属腐食を回避。

  • 多雪地:雪止めピッチ・谷樋断面・落雪配慮(隣地/歩道)。

  • 台風常襲ビス径・座金・ピッチの設計値化、ハゼ高の確保。

  • 準防火地域不燃認定の下地・通気経路設計、開口部延焼ラインの検討。


10|施工管理の変遷:経験値からデータへ 📊

  • :職人勘+紙の施工図。

  • 墨出しの写真記録トルク管理ビス本数の出来形管理雨仕舞い要所のチェックリスト化

  • 検査:ドローン俯瞰→気になる箇所を高所作業車で近接確認→引渡し前通水テスト


11|メンテサイクル:塗り替えから部分カバーまで 🔁

  • 再塗装:下地健全なら10〜15年目の再塗装で寿命延伸。

  • 役物交換:棟包み・ケラバの先行更新で漏水リスクを先取り低減。

  • カバー工法:既存屋根の上に新規金属屋根+通気層で工期短縮・廃材削減


12|“今”の提案トレンド(そのまま営業で使える要点)🗒️

  1. LCC提案:初期費用+再塗装+想定修繕を年額換算で提示。

  2. 断熱一体:屋根更新と同時に通気層+断熱材をセット化。

  3. 太陽光前提の納まり:将来設置を見据え、貫通部の受けを先仕込み。

  4. 沿岸・工場の高腐食環境SGL系・高耐食を標準指定。

  5. 点検パック:年1回のドローン点検+写真報告で安心の可視化


13|職人・道具のアップデート 🧰

  • 成形機:現場成形の立平・横葺きで継ぎ目レス化。

  • 締結:座金付ビスの座屈・シール座の選定基準が明確化。

  • 安全:フルハーネス・親綱・開口部先行養生が必須文化に。

  • 教育:新人は役物の名前と雨水の流れを最初に覚える。ディテール理解が品質を決める。


14|まとめ:次の10年に向けて 🚀

屋根板金工事は、

  • 素材の高耐久化(ガルバ→SGL等)、

  • 二次防水と通気の高度化

  • 耐風・耐雪の定量設計

  • DXによる点検と記録

  • 太陽光・断熱との統合
    で**“雨を防ぐ”から“暮らしの性能を設計する”工事**へと進化しました。

これからはLCCとカーボンニュートラルを軸に、地域条件×意匠×メンテ性を最適化する“屋根の総合提案力”が鍵。
現場は一枚の役物から。**水の動きを想像し、重ねを丁寧に。**それが最良の広告になります🌤️

 

 

三重板金工業のよもやま話~“屋根板金リフォーム”~

皆さんこんにちは。

三重板金工業の更新担当の中西です。

 

~“屋根板金リフォーム”~

屋根リフォームは、症状の原因特定がすべて。原因を外さなければ、

  1. カバー工法(重ね張り) 2) 葺き替え 3) 部分補修 の最適解が見えてきます。ここでは実務の進め方を丸ごと公開します。


1|よくある症状と“考えうる原因”

  • 天井シミ/雨音増加 → 下葺き劣化・継手不良・通気不足

  • 棟包みの飛散・浮き → 固定不足・下地腐朽・強風影響

  • 谷からの滲み → 谷板金の幅不足・立上り不良・落葉詰まり

  • サビ・白錆・チョーキング → 表面処理劣化・沿岸環境・異種接触

  • 夏の暑さ・冬の結露 → 断熱・通気計画の不整合


2|診断は“見える化”が命 ️

  • ドローン全景+ズームで危険箇所を安全に確認。

  • 赤外線/含水計で漏水疑いを定量化。

  • 小屋裏点検結露跡・通気ルートを確認。
    写真付きレポートで「原因→対策→費用」を透明に。


3|工法の選び方

  • カバー工法:既存に防水層・通気層を足して金属屋根を重ねる。
     ・メリット:工期短縮・廃材少・住みながら可。
     ・適用外:下地腐朽・形状複雑・漏水原因が構造に及ぶ場合。

  • 葺き替え:既存撤去→下地補修+新規下葺+新規板金
     ・メリット:根治性最高。断熱・通気を再設計できる。

  • 部分補修谷・棟・けらば・一部パネルなど要所を更新。
     ・メリット:費用抑制/スピード◎。原因が局所なら有効。


4|標準工程と工期(30坪切妻・一例)⏱️

  1. 足場・養生(1日)

  2. 既存撤去 or カバー下地調整(1–2日)

  3. 下葺・役物先行(1日)

  4. 本体葺き(2–3日)

  5. 棟・けらば・谷仕上げ(1–2日)

  6. 清掃・最終検査・写真台帳(半日)
    ※天候で変動。風雨日は安全最優先で中止


5|品質“見える化”チェックリスト ✅

  • 下葺き重ね寸法・立上りを写真で記録

  • 端部ビスピッチ/ビス座りの実測値

  • 乾式棟の固定トルク・通気連続

  • 谷板金の幅・水上立上り

  • 完成全景・役物ディテールの台帳化(データ納品


6|見積り比較のコツ

  • 板厚・塗装グレード・下葺材を揃えて比較(リンゴとリンゴ)。

  • **役物数量(棟・けらば・谷・雨押え)**を内訳明記。

  • 足場・養生・廃材処分・運搬・諸経費は“別途”にしない。

  • **保証条件(材料/施工/通気断熱の前提)**を文章で確認。


7|安全・近隣配慮

  • 高所は二丁掛け+親綱、開口養生を先行。

  • 風速基準で作業可否(例:平均10m/sで荷揚げ停止)。

  • 近隣へ工期・作業時間・騒音日を事前配布。清掃徹底で好印象。


8|“30日で変える”屋根リフォームの進め方 ️

  • Day1–7:現地診断(ドローン・小屋裏)→写真レポート&工法提案

  • Day8–14:素材決定(SGL/ステン等)・色・役物図の合意

  • Day15–21:足場→下葺→本体葺き→役物

  • Day22–30:検査→写真台帳・保証書お渡し→年1点検のご案内


9|Q&A よくあるご質問

Q. カバー工法は重くなりませんか?
A. 金属屋根は軽量。構造確認の上、基準内で収まるケースが大半です。
Q. 雨音が心配です。
A. 通気層+吸音材で改善可能。既存構成に合わせ設計します。
Q. 台風に強くできますか?
A. 端部ピッチ増し・乾式棟・谷幅増し・下地補強で大きく向上します。


まとめ ✨

屋根板金のリフォームは、原因の特定→最適工法→品質の見える化で“失敗しない”。
私たちは診断から台帳納品・年次点検まで伴走します。
まずは無料の屋根ドックから。あなたの家を、静かで強く、長くもつ屋根へ。✨

 

 

三重板金工業のよもやま話~“雨を入れない・熱を溜めない・風で飛ばさない”~

皆さんこんにちは。

三重板金工業の更新担当の中西です。

 

~“雨を入れない・熱を溜めない・風で飛ばさない”~

 

屋根板金は、金属×ディテールで建物を守る仕事。性能の肝は、

  1. 雨仕舞い 2) 通気・断熱 3) 耐風・耐久 の三本柱です。
    ここでは新築・改修どちらにも役立つ設計〜施工〜点検の実務をまとめました。


1|材料の選び方:立地と用途で決める

  • ガルバリウム鋼板(SGL含む):軽量・コスパ◎。住宅〜店舗の定番。

  • ステンレス:沿岸・工場地帯など腐食雰囲気に強い。

  • アルミ:軽くて錆びにくい。大型庇・曲面に有利。

  • 銅/チタン亜鉛:経年で味わい(緑青・グレー)。社寺・意匠重視に。

指針:地域(風・雪・塩)×勾配×意匠×コスト×メンテ計画で最適化。


2|葺き方の適所と注意点

  • 立平葺き・嵌合立平:長尺対応、緩勾配も可。**熱伸び逃げ(スライド金具)**必須。

  • 横葺き・段葺き:意匠性◎。継手・ハゼ部の止水が生命線。

  • 瓦棒(吊子):下地追従性が高い。吊子ピッチと固定に注意。

  • 一文字葺き:端正な納まり。役物(見切り)精度が仕上がりを決める。

勾配が緩いほど下葺き・通気・継手性能のレベルを上げるのが鉄則。


3|雨仕舞いの“勝ちパターン” ️

  • 下葺き(ルーフィング):重ね方向・寸法・立上りを図で統一。谷・軒・壁際は増し張り

  • 軒先水返し+防鳥。落雪・強風面はビスピッチ短縮

  • けらば:巻き込み風対策にハネ出し・止水ラインの連続

  • 幅広ステン/ガルバ谷板金+水上立上りで余裕を持たせる。

  • :**乾式棟(棟金物+芯材+通気)**で耐久&結露対策。

仕上げ前に写真検査(ビス座り/端部処理/下葺き連続性)→台帳化


4|“熱と音”を板金で整える ️

  • 通気層:軒→棟へ空気を流す連続通気で小屋裏温度を抑制。

  • 断熱:外張り/天井断熱の組合せ図を事前合意。遮熱下葺材も有効。

  • 雨音対策通気層+吸音材二重下地で快適性を底上げ。


5|耐風・耐久の設計 ️

  • 全数固定:端部(軒・けらば・棟際)はピッチを詰める特別仕様。

  • ビス選定防錆ねじ適正長さ。座金・パッキンの品質確保。

  • 異種金属接触:銅×アルミ等は絶縁ライナーで電食を防ぐ。

  • 雪止め:地域基準で配置、下地補強を忘れずに。


6|太陽光と“ケンカしない”屋根 ☀️

  • ハゼ掴み金具など貫通しない固定を優先。

  • 配線ルート・点検歩廊・アース屋根計画と同時設計

  • パネル周囲の通気・雨仕舞いを崩さないディテールに。


7|10分セルフチェック ✅

[ ] 雨後の天井シミ/サッシ上の染み
[ ] 棟包みの浮き・波打ち
[ ] 谷板金の錆・ピンホール・落葉詰まり
[ ] 樋のオーバーフロー跡
[ ] 強風後のパネル・板金の浮き

→ 1つでも該当なら専門点検へ。高所は無理しないでください。


まとめ ✨

屋根板金の価値は、雨仕舞い×通気断熱×耐風耐久の“同時達成”。
現地診断→図面化→施工→写真台帳→年次点検まで一気通貫でサポートします。
「静かで涼しい・強い屋根」を、一緒につくりましょう。

 

 

三重板金工業のよもやま話~メンテナンス~

皆さんこんにちは。

三重板金工業の更新担当の中西です。

🏠 屋根板金のメンテナンスとリフォーム

~長持ちさせるためのケア方法とリフォームのポイント~

こんにちは!屋根板金は、風雨や紫外線から建物を守る非常に重要な部分です。
しかし、どんなに高性能な素材でも、適切なメンテナンスを怠ると劣化が早まり、最悪の場合は雨漏りや構造材への損傷にもつながります

このシリーズでは、屋根板金を長持ちさせるためのケア方法、そしてリフォームが必要となるタイミングについて、実際の現場での知見をもとに詳しく解説します!


🔧 1. 屋根板金のメンテナンス方法

(1) 定期点検を行う(年1~2回推奨)

プロによる点検がベストですが、ご自身でも以下の点を目視でチェックできます:

  • 表面のサビ・腐食:色あせや赤茶色の斑点が出てきたら要注意。進行すると穴あきや雨漏りの原因になります。

  • 板金の浮き・ズレ・めくれ:強風や経年変化でビスが緩み、固定が不十分になると雨水の侵入経路になります。

  • 接合部のコーキング切れ:ジョイント部分のシーリング材がひび割れていないか確認を。

見つけた異常は早めに専門業者に相談を。放置すると被害が拡大する恐れがあります。


(2) 塗装の再施工(目安:10年に1回)

板金屋根は、表面の塗装が防水と防錆の命綱です。
塗装の劣化は、金属の露出→酸化→腐食といった悪循環を引き起こします。

  • 光沢がなくなってきた

  • 塗膜が剥がれてきた

  • 色あせが目立つ

こうした症状が見られたら、高耐候性の塗料(フッ素・シリコン系など)を使った再塗装を検討しましょう。


(3) 雨樋や屋根まわりの清掃

  • 雨樋の詰まりは、屋根からの排水がうまくいかなくなり、屋根材への水の逆流や腐食の原因になります。

  • 落ち葉や砂ぼこりのたまりやすい季節(特に秋)には、清掃をこまめに行いましょう。

また、**屋根上の異物(落ち葉・鳥の巣・枝など)**も放置しないことが大切です。


🛠 2. リフォームが必要なタイミングとその目安

✅ 板金のサビや腐食が広範囲に及んでいる場合

表面だけでなく、裏側まで腐食が進行していると、部分補修では対応しきれないケースも。
塗装では済まないと判断されたら、カバー工法や張り替え工法での対応が必要です。


✅ 雨漏りが発生している場合

  • 天井のシミ、カビ臭、雨の日のポタポタ音などがあれば要注意。

  • 雨漏りの原因が板金の劣化や浮きである場合、早急な修理または交換工事が求められます。

→ 放置すると下地材や断熱材、さらには柱や梁にまでダメージが広がる恐れがあります。


✅ 美観の劣化や色褪せが目立つとき

「屋根は見えにくいから後回しでいい」と思いがちですが、屋根の状態は家全体の印象や資産価値に直結します。

  • 家の外観をリフレッシュしたい

  • 外壁リフォームとタイミングを合わせたい

  • 近所と比較して屋根が古く見える…

こんなときは、塗装やカバー工法によるリフォームの絶好の機会です。


📝 リフォーム工法の選択肢

  • 塗装工事:まだ下地に問題がなければ最もコストを抑えた方法

  • カバー工法:既存の屋根の上に新たな屋根材を重ねて張る(工期が短く廃材が少ない)

  • 葺き替え工事:老朽化が激しい場合、屋根材をすべて撤去・新設(耐久性は抜群)


✅ まとめ:屋根板金は「早めの対応」がカギ!

屋根板金の劣化は目立ちにくいため、気づいたときには手遅れ…ということも少なくありません
だからこそ、「点検 → 塗装 → 修繕 → リフォーム」という流れを意識し、定期的なメンテナンスでトラブルを未然に防ぎましょう!

 


三重板金工業のよもやま話~種類と選び方~

皆さんこんにちは。

三重板金工業の更新担当の中西です。

 

 

🏠屋根板金の種類と選び方

~用途別に最適な板金を選ぶポイントを解説~

こんにちは!今回のテーマは「屋根板金の種類と選び方」。
屋根板金とは、屋根の仕上げ材や雨仕舞い(雨水の排水・防水)に使用される重要な部材のことです。建物を風雨から守る上で欠かせない存在であり、その素材選びは、耐久性やデザイン性、コストに大きく関わってきます。

今回は、代表的な板金素材とその特徴、さらには建物タイプに応じた選び方について詳しくご紹介していきます!


1. 主な屋根板金の素材と特徴

それぞれの素材は、見た目や価格だけでなく、耐久性・加工性・メンテナンス性といった点で大きな違いがあります。


(1) ガルバリウム鋼板(GL鋼板)

  • 特徴:アルミニウム55%・亜鉛43.4%・シリコン1.6%の合金メッキで、軽量で錆びにくく、耐久性に優れる

  • メリット

    • コストと性能のバランスが非常に良い

    • 加工しやすく、施工性も高い

    • カラーバリエーションも豊富

  • 適した用途:一般住宅、集合住宅、軽量鉄骨造など幅広く対応


(2) ステンレス鋼板

  • 特徴:鉄にクロムを混ぜた素材で、耐腐食性・強度ともに抜群

  • メリット

    • 錆びに強く、塩害や酸性雨にも耐える

    • メンテナンス頻度が少なく済む

  • 適した用途:沿岸地域、工場、食品施設、医療施設など


(3) 銅板

  • 特徴:使い込むほどに緑青(ろくしょう)という天然の保護被膜ができ、味のある風合いと長寿命が魅力。

  • メリット

    • 和風建築に最適な美しさ

    • 50年以上使える長寿命

  • 適した用途:寺社仏閣、神社、高級住宅、伝統建築


(4) アルミニウム板

  • 特徴:非常に軽く、耐候性・耐食性に優れる。酸やアルカリにも強く、加工がしやすい。

  • メリット

    • 建物への荷重負担が少ない

    • 錆びにくく、屋根材としての寿命も比較的長い

  • 適した用途:商業施設、軽量屋根、大型倉庫、鉄骨造建築


2. 屋根形状・用途別に見るおすすめ素材

屋根の形状や設置場所によって、適した素材は異なります。以下に代表的な例をご紹介します。


◎ 切妻屋根(シンプルな三角屋根)

  • おすすめ素材:ガルバリウム鋼板
    → 材料ロスも少なく、直線的な屋根形状に適応しやすい。


◎ 寄棟屋根(四方向に傾斜のある屋根)

  • おすすめ素材:ステンレス鋼板
    → 複雑な接合部が多いため、錆びに強い素材で耐久性アップ。


◎ 和風建築(古民家・神社仏閣など)

  • おすすめ素材:銅板
    → 時とともに色味が変化し、重厚感や趣が生まれる。文化財にも多く使われます。


◎ 沿岸地域の住宅・施設

  • おすすめ素材:ステンレス鋼板 or アルミニウム板
    → 潮風の影響を受けにくい素材がベスト。


3. 屋根板金を選ぶ際の注意ポイント

板金選びは、「どれが高い」「どれが人気」だけで決めるのは危険です。以下の3つの視点で比較検討しましょう。


✅ 耐久性と環境の相性を考える

  • 寒冷地、沿岸部、多雪地域などは気候に合った素材を選ばないと、劣化が早まることも。


✅ 初期費用とランニングコストのバランス

  • 例えば銅板は高額ですが、メンテナンスがほとんど不要。

  • 安価な素材は短いスパンでのリフォームが必要になることもあります。


✅ デザインとの調和

  • 屋根材は外壁や全体の色との相性も重要。素材の持つ風合いや質感も含めて選ぶと、統一感のある仕上がりになります。


📝 まとめ

屋根板金の選定は、建物の保護と景観性を両立させるための重要なステップです。
素材ごとに異なるメリットを理解し、建物の構造や立地条件に合った選択をすることが、長く快適に住まうための第一歩です。