皆さんこんにちは。
三重板金工業の更新担当の中西です。
~“屋根板金リフォーム”~
屋根リフォームは、症状の原因特定がすべて。原因を外さなければ、
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カバー工法(重ね張り) 2) 葺き替え 3) 部分補修 の最適解が見えてきます。ここでは実務の進め方を丸ごと公開します。
1|よくある症状と“考えうる原因”
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天井シミ/雨音増加 → 下葺き劣化・継手不良・通気不足
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棟包みの飛散・浮き → 固定不足・下地腐朽・強風影響
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谷からの滲み → 谷板金の幅不足・立上り不良・落葉詰まり
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サビ・白錆・チョーキング → 表面処理劣化・沿岸環境・異種接触
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夏の暑さ・冬の結露 → 断熱・通気計画の不整合
2|診断は“見える化”が命 ️
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ドローン全景+ズームで危険箇所を安全に確認。
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赤外線/含水計で漏水疑いを定量化。
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小屋裏点検で結露跡・通気ルートを確認。
→ 写真付きレポートで「原因→対策→費用」を透明に。
3|工法の選び方
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カバー工法:既存に防水層・通気層を足して金属屋根を重ねる。
・メリット:工期短縮・廃材少・住みながら可。
・適用外:下地腐朽・形状複雑・漏水原因が構造に及ぶ場合。 -
葺き替え:既存撤去→下地補修+新規下葺+新規板金。
・メリット:根治性最高。断熱・通気を再設計できる。 -
部分補修:谷・棟・けらば・一部パネルなど要所を更新。
・メリット:費用抑制/スピード◎。原因が局所なら有効。
4|標準工程と工期(30坪切妻・一例)⏱️
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足場・養生(1日)
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既存撤去 or カバー下地調整(1–2日)
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下葺・役物先行(1日)
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本体葺き(2–3日)
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棟・けらば・谷仕上げ(1–2日)
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清掃・最終検査・写真台帳(半日)
※天候で変動。風雨日は安全最優先で中止。
5|品質“見える化”チェックリスト ✅
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下葺き重ね寸法・立上りを写真で記録
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端部ビスピッチ/ビス座りの実測値
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乾式棟の固定トルク・通気連続
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谷板金の幅・水上立上り
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完成全景・役物ディテールの台帳化(データ納品)
6|見積り比較のコツ
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板厚・塗装グレード・下葺材を揃えて比較(リンゴとリンゴ)。
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**役物数量(棟・けらば・谷・雨押え)**を内訳明記。
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足場・養生・廃材処分・運搬・諸経費は“別途”にしない。
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**保証条件(材料/施工/通気断熱の前提)**を文章で確認。
7|安全・近隣配慮
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高所は二丁掛け+親綱、開口養生を先行。
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風速基準で作業可否(例:平均10m/sで荷揚げ停止)。
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近隣へ工期・作業時間・騒音日を事前配布。清掃徹底で好印象。
8|“30日で変える”屋根リフォームの進め方 ️
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Day1–7:現地診断(ドローン・小屋裏)→写真レポート&工法提案
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Day8–14:素材決定(SGL/ステン等)・色・役物図の合意
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Day15–21:足場→下葺→本体葺き→役物
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Day22–30:検査→写真台帳・保証書お渡し→年1点検のご案内
9|Q&A よくあるご質問
Q. カバー工法は重くなりませんか?
A. 金属屋根は軽量。構造確認の上、基準内で収まるケースが大半です。
Q. 雨音が心配です。
A. 通気層+吸音材で改善可能。既存構成に合わせ設計します。
Q. 台風に強くできますか?
A. 端部ピッチ増し・乾式棟・谷幅増し・下地補強で大きく向上します。
まとめ ✨
屋根板金のリフォームは、原因の特定→最適工法→品質の見える化で“失敗しない”。
私たちは診断から台帳納品・年次点検まで伴走します。
まずは無料の屋根ドックから。あなたの家を、静かで強く、長くもつ屋根へ。✨