皆さんこんにちは
三重板金工業の更新担当の中西です
~チェック~
屋根板金工事は、建物の“最上部”で行われるため、完成してもお客様の目が届きにくい工事です。だからこそ、「工事後にちゃんと確認したかどうか」が、お客様の安心感と業者の信頼度を大きく左右します。
施工後のチェックは、単なる確認作業ではなく、屋根工事の品質保証そのものです。
目次
1. なぜ施工後チェックが不可欠なのか?
■ 屋根は「雨水・風・温度差」と常に戦っている場所
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一見しっかり仕上がっていても、微細な隙間や留め具の緩みがあると、数か月後に雨漏りや浮きが発生
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見逃しがちな「棟板金の釘抜け」「捨て板の接合不良」などが原因で、大きなトラブルに発展するケースも
→ 屋根は“見えないからこそ、念入りに見る”ことが大切
■ 不具合は「時間差」で現れる
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強風や大雨で板金がはがれる
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雪止めの設置ミスによる落雪事故
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錆止め不足による腐食
→ こうした問題を未然に防ぐためには、「完成した直後のチェック体制」が不可欠
2. 具体的に確認すべきポイント一覧
チェック項目 | 内容例 |
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板金の固定状況 | 釘・ビスの浮き、打ち忘れの有無 |
接合部・重ね部の処理 | 防水テープ・シーリング処理の状態 |
棟板金の留め付け・下地 | 貫板の施工状態、浮き・ズレの有無 |
雨仕舞(排水の流れ) | 雨水の流れを妨げる段差や歪みがないか |
端部・軒先・ケラバの処理 | 美観・耐風性の確保 |
清掃・周辺養生の片付け | 釘くず・金属片の取り残しがないか |
3. チェックを怠った場合の“リスク”
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■ 施工後1年以内の「雨漏りクレーム」
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■ 強風での「板金飛散事故」→ 保険対応・謝罪対応の発生
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■ インターネットでの「悪い口コミ」拡散
→ “一つの見逃し”が、「次の仕事を逃すきっかけ」に
4. 信頼される業者の実践例
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施工完了後の「写真付き報告書」を提出
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お客様との立ち合いチェック・現場説明
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保証書の発行前に「最終社内検査」実施
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アフターフォロー(初回点検無料など)の体制構築
→ 「仕上げ」ではなく「仕上げ後」がプロの腕の見せどころ
「しっかり見た証」が、技術の信頼になる
屋根板金工事は、家を守る“縁の下の力持ち”ならぬ“上の守り人”です。その品質を証明するのが、施工後の丁寧なチェックと報告。見えないところまで丁寧に見ることが、信頼とリピートにつながります。