皆さんこんにちは
三重板金工業の更新担当の中西です
~ヒアリング~
屋根板金工事は、建物の最上部に位置する重要な工事です。雨漏り防止・耐風性・美観・断熱性など、多くの機能を担う部分であるため、細かな仕様や施主のこだわりによって、工事内容が大きく変わることも珍しくありません。
だからこそ、施工前のお客様への「ヒアリング(要望確認)」が、工事全体の方向性と品質を左右する非常に重要な工程なのです。
目次
1. なぜヒアリングが重要なのか?
■ 屋根は「見えない工事」だからこそ、事前の合意が不可欠
屋根は普段目に触れることが少ないため、完成してから「こんなはずではなかった」と言われるリスクが高い場所でもあります。
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色や材質がイメージと違った
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雨音が気になる
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屋根の形状が希望と違った
→ これらは、ヒアリングと確認不足が原因で起こりがちです。
■ 工事内容は複雑で、お客様に伝わりにくいから
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金属屋根にもガルバリウム、ステンレス、銅板などの種類がある
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一文字葺き、立平葺き、横葺きなどの施工法がある
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断熱材や防音処理、雪止めの有無など細かい仕様も多い
→ 専門用語や構造の説明を、お客様が理解しやすく翻訳する力が求められます。
2. ヒアリングで確認すべき主な内容
項目 | 内容例 |
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現在の悩み | 雨漏り、サビ、断熱不足、騒音など |
希望する素材 | 軽量性・耐久性・断熱性・価格帯など |
色やデザイン | 外壁との調和、イメージ写真の共有 |
予算と工期 | 希望の金額感と、完了希望時期 |
将来の計画 | 太陽光設置予定、今後のリフォーム有無 |
→ 聞き取った内容は、図面やサンプル、写真を用いて「見える化」するのが大切です。
3. 良いヒアリングがもたらす“3つの成果”
① クレーム・トラブルの予防
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「聞いていない」「思っていたのと違う」を未然に防げる
② お客様の満足度向上
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要望に合わせた提案ができ、「よく考えてくれた」と信頼される
③ 口コミ・紹介・リピートにつながる
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「あの業者さんは丁寧だった」という評価が次の仕事を生む
4. ヒアリングを成功させる3つのコツ
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現地調査時にお客様の立ち合いを必ずお願いする
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図面・写真・カタログを使って視覚的に説明する
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打ち合わせ内容を「書面」で共有・保存する
→ 「言った言わない」を防ぎ、お客様の安心感にもつながります。
「屋根の見えない部分」まで丁寧に伝えるのがプロの姿勢
屋根板金工事は、“上から守る技術”であると同時に、“信頼で支える技術”でもあります。丁寧なヒアリングこそが、お客様の不安を安心に変え、工事の成功率を高める最初の一歩です。